2013年9月9日月曜日

紅の豚」の謎その2___前回の訂正と補筆

 前回フェラーリンとポルコが会った映画館で上映されていたアニメについて、間違ったストーリーを書いてしまったので訂正したい。

「主人公の女の人が蛇に巻きつかれているシーンを見ていたポルコが『ひでぇ映画だな』と言っている」と書いたが、DVDで見直してみたら、ポルコは、豚らしきキャラクターが女の人を拉致して(?)乗せていた飛行機が墜落するのを見て「ひでぇ映画だな」と言っているのだ。蛇はその前に2機の飛行機を追いかけようとして、自分で自分の首を絞めて悶絶している。その後、飛行機から降りた豚キャラと主人公の恋人らしき鼠キャラ(?)が決闘して豚キャラが負けるのだ。最後に恋人同士が抱擁し合ってめでたしめでたし、となるのである。それをみたフェラーリンが「いい映画じゃないか」と言うのだ。

 いうまでもなくこの映画はこれから起こるポルコとカーチスの決闘の予型である。でも結末が映画と逆のようであるが、もしかしたらそうでもない?自分で自分の首を絞める蛇って何?そこまで考えるのは考え過ぎ?

 もうひとつ、根本的な疑問は、冒頭ポルコに電話してきた依頼者は誰か、ということである。「契約14条の第3項を該当させる」という依頼者にポルコは「第4項だな」と応答しているので、両者の関係は継続的なものだろう。電話の声はフェラーリンに似ているようでもあり、そうでもないようでもある。最後にポルコがカーチスに「イタリア空軍を別の方向に誘導しよう」と素顔をさらして誘ったのはなぜだろう。カーチスの飛行艇のマークが矢がささったハートであることと、ジーナのコードネームが「ハートのG」であることは無関係なのか?

 「ジーナさんの賭けがどうなったかは私たちだけの秘密」というフィオのナレーションで映画は終わる。そのとき、上空からジーナの別荘が映されるのだが、ドアが開いたままの室内には人気がなく、なんとなく荒廃した雰囲気が漂う。ジーナとポルコはほんとうに結ばれたのだろうか。

 「もののけ姫」以降の作品に比べて、情緒的にはすんなり受けいれられるのですが、やはり一筋縄ではいかない作品のようです。今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。

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