naoko_note
2014年10月31日金曜日
大江健三郎『宙返り』決して解けない謎___アンフェアなのは誰か
›
この小説の中で、私がどうしても了解できないものが二つある。一つは「ヨナ書」の取り上げ方で、もう一つは「悔い改めと終末」の内容である。もっとも根本的なことが納得できないでいる。 以前も書いたが、「ヨナ書」の主題は赦す神、愛の神である。ヨナは「アミッタイの子』と書かれて...
2014年10月20日月曜日
大江健三郎『宙返り』の謎___「十三人組」と「モースブルッガー委員会」_「パトロン」とは何か
›
私は大江健三郎のエッセイ、とくに小説の方法論について書かれたものをほとんど読まない。意識して読まないようにしている。それで、なおさらそうなるのかもしれないが、そもそも大江の小説が「何を書いたものか」ということがさっぱりわからない。わかったような顔をしていままで書いてきたものはす...
2014年10月12日日曜日
大江健三郎『宙返り』__片肢のない蝉__「踊り子(ダンサー)」とは何か
›
前回私は「如何に書いたか」でなく「何を書いたか」をまず明らかにしなければいけない、と問題を提起した。さて、ところが「何を書いたか」がさっぱりつかめないのである。いっそ謎は謎のままでおいて、次の『取替え子』を読もうかと思った。だが、やはり気になるので、ごく細かい箇所で、あまり議論...
2014年10月7日火曜日
大江健三郎『宙返り』___「如何に書いたか」でなく「何を書いたか」
›
『懐かしい年への手紙』、『燃え上がる緑の木』と続いた「魂のこと」を扱う小説は、『宙返り』でおしまいになる。谷間の森を舞台に繰り広げられた宗教三部作はこれで完結する。それぞれの作品の主人公は、初代ギー兄さん、二代目ギー兄さん、「師匠(パトロン)」と変化し、語り手も「僕」から「サッ...
2014年8月15日金曜日
大江健三郎『宙返り』___「反キリスト」作家大江健三郎___「宙返り」した悔い改め
›
「作家・大江健三郎」は「反キリスト」である。『宙返り』の主人公「師匠(パトロン)」が反キリストだというのではない。『懐かしい年への手紙』から『燃え上がる緑の木』『宙返り』と宗教団体をテーマに小説を書いた作家・大江健三郎が反キリストなのである。そして私はそのことについて必ずしもネ...
2 件のコメント:
‹
›
ホーム
ウェブ バージョンを表示