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対エスキモー戦争の前夜
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2014年7月31日木曜日
たとえば薔薇___コクトー、三島、そして大江健三郎
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大江健三郎の『宙返り』を読んでいます。これも手強い。大江の小説では数少ない三人称の叙述であることで、ちょっと勝手が違う感じがする。そもそも、冒頭からして、状況が具体的に絵として描けない。で、ちょっと閑話休題。「薔薇」の話です。 『燃え上がる緑の木』第二部「揺れ動く」は主人...
2013年3月21日木曜日
「対エスキモー戦争の前夜」と「美女と野獣」について再び___主人公は誰か
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『ライ麦畑でつかまえて』の続きを書かなければ、と思うのだが、その前にコクトーの「美女と野獣」についてもう一度見直さなければいけないような気がしてならない。映画「美女と野獣」の主人公は誰なのか? 「美女と野獣」というタイトルなのだから、「美女」と「野獣」の両方が主人公であっ...
2013年1月31日木曜日
対エスキモー戦争の前夜」と「美女と野獣」____サリンジャーとコクトー
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「対エスキモー戦争の前夜」の中で「あれこそまさに醇乎たる天才だね」と作中人物に賞讃される映画「美女と野獣」について、もう一度考えてみたい。サリンジャーは「美女と野獣」のどこに「醇乎たる天才」を見いだしたのか。美しいモノクロの画面の中でくり広げられる物語は荒唐無稽なお伽話のようで...
2012年4月16日月曜日
「対エスキモー戦争前夜」___「善きサマリア人」は誰か・その2
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「善きサマリア人」はやはりジニー・マノックスであるというのが現時点での私の結論である。細かい点については、まだ解決できない謎がたくさんあるのだが、大筋のところではほぼ輪郭が見えてきたように思う。 本題に入る前に Just Before the War With the E...
2012年2月22日水曜日
「対エスキモー戦争の前夜」(続きの続き)___再び『美女と野獣』のプロットについて
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作中エリックに「ぼくは八遍見たな。あれこそまさに醇乎たる天才だね」と言わせているコクトーの『美女と野獣』から、サリンジャーは「ここまでやるの!」と言いたくなるくらい本歌取りをしている。まず、セリーヌの兄フランクリンとエリックは、野獣と美女ベルを慕うアヴナンの役割だろう。「髪は...
2012年2月21日火曜日
「対エスキモー戦争の前夜」(続き)____もう一つの隠されたプロットとサリンジャーの命名法
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今日はサリンジャーの小説の登場人物の名前について考えることで、難解極まりない「対エスキモー戦争の前夜」を読んでみたい。サリンジャーの小説は「ミュリエル」「シビル・カーペンター」「エロイーズ」そしてもちろん「シーモア・グラース」と、作中の役割を象徴する名前がつけられている。 ...
2012年2月19日日曜日
「対エスキモー戦争の前夜」___善きサマリア人は誰か
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表題は『ナイン・ストーリーズ』第三作である。これは難解です。作中にすんなり感情移入できる人物がなかなか見つからない、ということが、テーマを分かりにくくしている原因のひとつかもしれない. 十五歳の少女ジニーはクラスメートのセリーヌと毎土曜日の午前中テニスをしている。いつも自分...
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